日々の暮らしと仕事づかれ、そして引越の準備にかまけて、さいきんはなかなか書くことがみつからないし、メモ帳になにか書きつけても、だめだな、と思ってしまう。
朝の電車内では、福間健二さんの『青い家』をよみかえしている。
昨年、「あるいは佐々木ユキ」の仙台上映会のまえに買って、集中的によんだ。
なんどよんでも新鮮というか、つねにあたらしい発見、おどろきがあり、飽きることがない。
優しさに満ちた視線と、前進しつづける固定化しない詩意識がともにある。
休日、荷造りで部屋に籠もっているせいか、ときに茫としていることがある。
片づけのへたなじぶんに、いらいらしたりあきれ果てたり。
もう、半月したらここにはいないのだなと思うと、さびしさや感慨よりも期待、よりも目のまえの現実、そしてすっかり暖かくなった空気と光りにくるまれて、なおさら思考も作業も停滞ぎみになる。
移転が終了したら、カフェにも行きたいし、本もよみたいだけ買うつもりだ。