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2017/10/18

手放していくもの

またしても、しばらく間を空けてしまいました。
おしゃまは、生きております。

気落ちして、衰弱していることもしばしば、ですけれども。
浮き沈みが大きいことは、否定できないです。

詩作のほうは、一進一退、でしょうか、ねえ……
ともかくも、毎日ノートかGoogleドキュメントか、どちらかは開くようにしています。
案外ちかいうちに、一篇書き上げるかも知れない、そんな予感もあります。

もうずっと、『百葉』という個人詩誌で詩を発表してきたのですが、
いったん書き終えた詩にかんして、あまり執着がなくなってきた気がいたします。
ときどき、じぶん用の「みほん」をひらいてみないと、
過去作の内容など、よく覚えていないことがありまして。

当初にくらべたら、過度な思い入れのようなものも薄くなり、
書いているさいちゅうでも、割と客観的にみているように思います。

なんでかな?と考えて、思い当たったことがひとつ。

3篇くらい詩ができて、詩誌を発行して発表するたびに、
じぶん自身のなかのもやもやとした思い、書きながら考えていた
いろんな雑念あるいは煩脳を、手放していくことが
できるようになったのかな……と。

話すことは放すこと、という言葉もあるようですからね。

おしゃまは凡俗な人間で、ふつうだったら取るに足らないような
ささいなことで怒ったり、世をはかなんだり、していますので、
それが、抽象化しようと努力はしているものの、
詩にも表れがちなのです。
おしゃまの詩は暗いとか、うしろ向きだとか思う方も多いかと思いますが、
それはふだんのわたしが実際にそうして生きているからで、
どうあがいても拭いきれないものです。

そんななかでも、気分がすっと晴れたりすることがある。
そこを表現したいと、考えてはいるのです、けれど。

底の浅い共感とか、同情とか、前向きに生きよう的なメッセージ性ばかり
前面に押し出した作文を詩だと思っている人とは、
正反対のことを書こうとしているのを、まさか表立って
発表媒体に付記するわけにはいかないので、
こんな場所でこっそりと、ちいさな声で言っておくにとどめます。

2017/07/18

暑中お見舞い申し上げます。


みなさま、お暑うございます。
暑いのがにがてなおしゃまですが、なんとか生きております。

ポエケットと、チフリグリの車窓からについての御礼は、noteのほうに書いておきましたので、
こちらでは、あいかわらず内向きで、とりとめのない思いやらを記すことにいたします。

8日の午後に、宮城野原の駅からほど近い、ギャラリーチフリグリに数時間だけ顔を出してきました。
ここは代表のいのうえさんはじめ、常連さんと思しきみなさまもフレンドリーな方がおおいようで、たまに気が向いたら顔を出す程度のおしゃまでも、アウェー感をほとんど感じることなく過ごさせていただいております。
おしゃまの出展したしゃしんは、2009年ごろに陸羽東線を旅していたときの車窓を、500万画素くらいの当時持っていたガラケーで撮影しました。
すでに、デジはリコーのGX200を持っていたのですが、そっちも併用していたのでしょう。
今回の展示、準備に1,000円程度しかかかっていません。
ネットプリントと、ヨドバシで買った500円くらいのマットフレームと。

上の写真で、おしゃまが手にもっているのは、会期中に販売していた、ふた昔くらいまえに汽車で売られていたお茶の容器です。
中学生のとき、まだ団子っ鼻の東北新幹線でも、お茶はこんな入れ物で売られていたものですが、ペットボトルの登場でいつしか忘れられてしまいました。




東京からかえってきて、数日後にいつものBook Cafe 火星の庭に百葉を配本にでかけたさい、あまりの暑さに「バナココやってますか?」ときいたら、ありますよと言うので早速注文。
この夏……まだ梅雨ですけど……はじめてのバナココを、例によってストローなしでいただきました。
(おしゃまは、ストローが苦手です。息苦しくなってしまうのです)



6月下旬に買った、30年ほど前の個体と思しきCONTAX Tです。
とうぜん、東京にももっていったのですが、
ポエケット会場内での写真は、ブレブレでときには指まで写っているという
なんともなさけない失敗写真を量産してしまいました。
プリント代が痛かったのは、言うまでもありません。
どうも縦位置で、夢中で撮っていると指が、じぶんの指が入りやすい。
それと、暗いところではピントが合わせづらい。レンジファインダーなのに、、、
専用フラッシュが付属しない個体を落札したのですが、
光学系やフィルム室付近は、きわめてきれいでしたので、満足はしております。
ただ、やはり時にはフラッシュが必要な場面もあるものと思われ、
またオクで出物を物色しているありさまです。
それよりかは腕を磨け! おしゃま!!




12号を発行して間もないので、
またしても、詩作はふりだしにもどる、です。
同じようなモチーフで書いていると、わたしのような鈍物でも
やはり飽きてくるものです。
また、ちがった書き方を模索しようかと、
かんがえているところです。


2017/06/27

ギャラリーチフリグリで

まだ梅雨だというのに、はやくも猛暑の兆しがあらわれてきている、仙台のおしゃまです。

もう来週からのことになってしまいますが、
7月3日から9日まで、仙台市宮城野区のギャラリーチフリグリで開催される
公募写真展「チフリグリの車窓から」に、1点作品を出展します。

詳細はこちらを→http://chifuriguri.com/20170707-2/

最終日は、かねがねお知らせしていたように東京なので、ギャラリーには行けませんが、
どうぞ、ほかの方の作品も含めて、ご覧になってみてくださいませ。
よろしくお願いいたします。

2017/05/21

7月9日、東京で

7月9日、第21回TOKYOポエケットに、
武田こうじさんと出展することが決まりました。

わたくしは、当日のために編集した『百葉アンソロジイ 2009-2015』という特別号、
そして『百葉』12号、ともに当日より販売いたします。

通常号には、前号よりゲストの方にも、一篇寄稿していただいております。
それがどなたかは、当日までのおたのしみ(!)とさせていただきますね。

武田さんは、『雨』という詩集と、
ご自身がかかわられている、被災した仙台市の沿岸部の集落を取材し、
詩を執筆した「Re:プロジェクト」の詩集を持参されるそうです。

当日会場にお越しのさいは、ぜひお立ち寄りください。
おおくの方に、詩を手渡していければと考えております。

7月といえば、もう東京は相当に暑いはず、、、
暑いのがにがてなおしゃまゆえ、体調管理には気をつけます。
おかげさまで、昨年冬から、風邪ひとつひいていないとは、いえ。。。

よろしくお願いいたします。

2017/05/17

ことしの夏には

すこしずつ暑くなってきて、そして来月のなかばには南東北も梅雨入りすると思われます。

その先には、夏が待っているわけですけれども。

例年、真夏には気息えんえんのていで、やっとこさあるいているような、
からだの老朽化が進行してるのを感じずにはいられない、おしゃまですが、
ことしの梅雨ごろから夏にかけての時期には、いろいろと活動計画があります。

以前のこのBlogでちらっと触れました、詩誌『百葉』の特別号とともに、
通常の『百葉』の最新号、12号の発行をめざしています。

もう、編集の一部は進んでいます。
まあ、じぶんの詩の頁でしたら、どんどん前倒しでできるわけですけれども。

そして、ちょっとした遠出の計画もあります。
あそびではありません。
ある意味出張ですね、笑

決まり次第、またここに書く予定でおります。

ひとまずきょうはこのへんで。
いまから体調を万全にしておかなくては。

2017/05/08

環水平アークと、本と、誰にでもあること


5月になりました。
連休中、ちょっと県北のほうへ外出したさいに、水平方向にのびる、虹のようなものをみました。

環水平アーク、というのだそうですね。
はじめて遭遇しました。

きれいな、というよりは、ふしぎな、と言ったほうが
そのときの気分には近いかなと思います。

しゃしんだけ撮って、それからしばらく気にも留めずにいましたが。
めずらしいので、アップしておきます。



さいきんは、よみたい詩集、よみたい本がなかなか見あたらず、
読書からはほとんど遠ざかっています。

基本的に、仙台で入手できる本くらいしか買わなくなっています。
いまはネットでも本がいくらでも買えるので、こんな感覚はアナクロなのでしょうけど、
手にとって、感触を確かめて、すこし内容もみてえらぼうとすると、
そういうことになりがちです。

小説も、ほぼよまなくなって久しいので、
選択肢はせまくなっていますね。

読書のことが話題としてのぼらない、
きいたとしても、おどろおどろしい、売らんかな主義の横溢する
たくさん売れる本の話しばかりの世のなかになってしまったので、
さびしい思いばかりが募ります。

良質の本が、生活のちかくにあった時代を、
多少は知っているつもりなのですが、
この歳になると、むかし語りになってしまいますね、、、



詩作は、いつもとぼとぼ、のろのろ書き継いでいくのが常になり、
内容も変化にとぼしいのが実際のところです。

おしゃまの日常なんて、つまらないものですし。
朝起きて、食べて、仕事に出かけ、つかれてかえってきてはまた眠る。
こう要約してみると、誰にでもあること、なのでしょうか。

わたし個人のことを書きながらも、
じつは誰にでもある普遍的なことに通じていればいいなと、
すこしでもそこに届けばいいなと、思っています、けれども、
なかなかむつかしいものですね。

言葉で書き得ることが乏しいから、
写真という表現に、じぶんの詩作にないものと、それとは逆にある
共通の思いを託してやまないのかも知れません。

そんなことを、あらためて確認のために書きとめておきます。




2017/02/18

ちかごろ


おしゃまが出展していた、カロス・ギャラリーでのグループ写真展は、無事に終了しました。
見に来ていただいた方には、感謝の気持ちで一杯です。

ちかごろのわたくしですが、半年ほど先に計画していることのために、もう準備をしています。
詩作も、あいもかわらずのスローペースですが、ちょこちょこと書いております。

昨年、AdobeのInDesign CS2という、DTPソフトをつかいはじめたのですが、
なんとか「百葉」程度のシンプルなものであれば、つくれるようにはなってきました。
ただ、外注でデータ入稿するとなると、まだ問題があり、今後は自室のプリンタで印刷することが
主体となってくるかも知れません。

いま、編集しているのは、百葉の特別号です。
まだ、なんの目的で制作しているのかは、言わないでおきますが、
いずれお目にかけることもあるでしょう。
それも、もうできあがり間近の段階にあります。
おしゃまは、案外深慮遠謀(?)なのです。
5分前、10分前、15分前行動主義者でもあります。
ぎりぎりになってじたばたするのが厭な性格なのです。

それは、ともかく。

先日、岩阪恵子さんの散文詩集『その路地をぬけて』(思潮社)をよみました。
岩阪さんの略歴に、20代のとき(学生の時であったか?)詩集を上梓したことが書かれています。
たしか、詩の添削を依頼したのが、清岡さんとのなれそめだったようにも記憶しています。
ずっと小説などを手がけられていたようですので、ひさびさの詩集ということになりますね。

そんなことを考えながら頁を進めていくうち、「目玉クリップ」という作品がありました。
生前の詩人清岡卓行が、夫人になんども買ってくるように頼んでいたという、あのクリップのことが書かれているのですが、清岡さんを敬愛してやまないわたくしには、思わずじんとこみあげてくるものがありました。

装丁は、やはりというべきか、清岡秀哉さん。
お母さんの本の装丁まで手がけることになったわけですね。
いつもながら、清潔で品のある装丁です。

ひとりの人が、この世を去っていっても、あとに残された人たちがその後の生を彩っていくのは、
やはりいいものです。

わたくしが死んだあとを彩ってくれるようなひとは、いるのでしょうか。
そんなことにも思いをめぐらす昨今です。



2017/01/08

出展します

2017年になりました。
ことしも、よろしくお願いします。

さっそくですが、1月29日から、仙台のカロス・ギャラリーでのグループ展に、
わたくしも出展します。
今年度末には閉廊してしまうということで、その最後の企画の第一弾となります。

わたくしの写真はひとまず置いても、友人の個展だったり、
さまざまな方々の、多様な写真のありかたを拝見することができた、
貴重な場だったのですが、
残念なことです。

 感謝・・・感写祭企画

 7人が描く写真の世界展

  会期
 2017年1月29日(日)~2月12日(日
 13:00~19:00 月曜日休廊
 入場料 ¥300 (期間中何度でも入場出来るパスポート制)




カロス・ギャラリーは、仙台市青葉区堤通雨宮町にあります。
地下鉄南北線北四番丁駅から北に5~10分あるいたところ、
角にお好み焼屋さんのあるビルの1階の奥まったスペースです。

仙台駅前から市営か宮城交通のバスに乗り、「堤通雨宮町」で降りたほうが近いです。
のりばが分散しているので、調べてから行かないと戸惑うとは思いますが……

お近くの方は、どうぞお越しくださいませ。
よろしくお願いいたします。

 

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