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2020/10/18

なんとなく、そっと置くように

みなさま、だいぶ冷え込む日もでてきましたが
如何おすごしでしょうか。

最近ほそぼそとしか書けていないので
なんとなく気が引けるのですが、きょうは、作品のタイトルの話しです。

詩に限りません。
絵でも、散文でも、あらゆる創作物につける題についてです。

先日、ある写真中心の展示を見に行ったとき、
一枚の絵に、いわゆるレンズ付きフィルムが描かれていました。

作者の方がいらした時だったので、そこに添えられたタイトルについて
どういう意味なのか、推測をまじえて語ったのですが
答えは「なんとなく…特に意味はない」でした。

創作にたいするそういう姿勢、いってみれば
じぶんが一度作ったものから一定の距離を置く、
そういうスタンスもあるのだなと
かえりみちに反芻するように考えていました。

わたくしおしゃまは。一度個人詩誌で発表した詩については
数か月もすると「なにを書いたんだっけ」と思うこともじつはあるのですが
いつも詩のタイトルをつけるときには、悩みに悩みます。

ときどき、先にタイトルに使いたい言葉が浮かんで
それに向かって書いていくこともありますが
おおくは後回しにしてしまいがちです。

取って付けたようなものはいやですし、
苦し紛れに詩のなかの言葉をもってくるのにも抵抗がある。

そんな自意識と葛藤の末に題をつけて、あとは
読者のみなさまに委ねて、じぶんはさっと裏手に隠れてしまう。

そういう姿勢に後ろめたさを感じるので
上に記したような、あっさり、さばさばとしてこだわりのない在り方に
一種の爽やかさをおぼえるのです。


2020/10/13

アンデパンダン展2020 有難うございました

 みなさま、つつがなくおすごしでしょうか。

11日、第9回せんだい21アンデパンダン展2020が無事におわりました。

おしゃまの絵にかぎらず、足をはこんで見ていただいたみなさま、
まことに有難うございました。

結局中本誠司現代美術館、のりっぱ、そしてインスタでのみ公開となった
無観客会場であるスタジオ開墾の作品は、2回見ることがかないませんでした。
最終日になんとか見に行こうと思っていると、やはり急ななにかが起こるものですね。
あと個人的事情で、パフォーマンスも見られませんでした。

しかしながら、心惹かれた作品のかずかずは
脳裏にしっかり焼き付けたつもりです。

会場に長時間いられないご時勢であるにせよ
そうすることはけっしてむつかしいことではないと思うのです。

無観客会場の作品をみながら思ったことですが
事情でもしすべての会場が、観客を入れられないことになったとしたなら
残念だけれど中止にしてもいいのかも知れないなと…

そうはならなかったので、制約があるとはいえ
作品とじかに向き合うことができたのは幸いでした。

疫病時代にもかかわらず、こうした展示の機会をつくっていただいた
関係者のみなさまにも、篤く御礼申し上げます。

例年とは違ったご苦労があったことは想像に難くありません。
懸念されたトラブルも特になかったものと思われ、肩の荷がおりたのではないでしょうか。

出展者のみなさまの許にも、作品がかえってきていることでしょう。
おしゃまのところにも、ついさきほど猫が来て届けてくれました。

お疲れさまでした。


2020/10/03

2020年10月3日

きょうは午前中からでかけて、
中本誠司現代美術館のオープン時間前に着いて
この美術館の常連さんと思しきおばあさまと
すこしお話しをしていました。

バスで来たらしいのですが
92歳だというのですが 足どりもしっかりしていて
しかももちものもおしゃれに思えて
10歳以上は若くみえましたので意外でした。
いくつになっても なにか興味関心のあることをもつことが
きっとだいじなのでしょう。

ことしのアンデパンダン展では
各会場できれば2回はまわりたいと思っています。
そして お知り合い顔見知りの方の作品は
撮影させていただいておりますが
なるべく気に入った作品は 記憶に残すことを心がけています。
なので中本のあと ふたたび    SARPを見に行き
そのあと 秋保にある ツリーハウスのあるところに向かい
ご姉妹で制作をされているお二人の展示をみてきました。

美術館というものは 展示室に一歩足を踏み入れれば
外界とはちがった世界が広がるのがよいのですが
じつはそこに至る過程、ロケーションもだいじなのです。

多くは語りませんが そういう繊細な感情を理解しない人が
行政を動かしていると いろいろと困るわけです。
結局大きい金の勘定しか頭にないのに
文化的なことに首を突っ込むと(一家言あるわけではぜんぜんないのに)まあ
ろくなことがないのです。

宮城県だけの話だけではないので みなさまも芸能ニュースではなく
もっとだいじなニュースを深掘りしていただきたく。

ここいらではradikoプレミアムでしかきけませんが
TBSラジオでこのたび22時台から上がってきた
「荻上チキ Session」にいまおしゃまは注目していて
帰宅後にきくようにしております。

J-WAVE「JAM THE WORLD」も 同局ではもう長寿番組ですが
ニュースの深層を知るうえで重要です。

萎縮することなく報道を続けてほしいと。

自由な表現を続けていくために 知っておくべきことについて
アンテナを伸ばしておくこと、考えてみません?

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