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2016/03/21

写真展を終えて、これから

きょうで、カロスギャラリーでの「Sha-gaku vol,10」は、無事終了しました。

ご来場いただいたみなさま、おしゃまの足跡帳にコメントを残してくださった方々、初心者のわたくしに手厚く支援をしてくださった、ギャラリー代表の佐藤さんに、篤く御礼申し上げます。

週末に在廊していて、お話しができた方はわずかでしたが、口下手でうまく、意図するところを説明できなかったかも知れないので、終わってしまってからでは遅きに失した感もあるものの、すこし補足的に書いておきます。

ことの発端は、1983年が使用期限のカラーフィルムを入手したことでした。
そのネガの1本目を詰めて撮影して、プリントした結果、ふしぎなエフェクトがかかった写真ができてしまったということで、加工は一切していません。
そういった効果をふたたび再現できていないのは、しばらく前に書いたとおりです。
絞りを開放気味にして、シャッタースピードも遅めに設定すると、青みがかっているものの、わりと普通に写ってしまう。
かといって、曇りの日などにやや絞り気味にすると、夜のような写真になってしまう。

技術的には上のとおりなのですが、わたしがその後も同じことを試みている理由は、最初の1本をプリントしたときに得られた、夢でみたような、あるいは生まれる前にみたことがあるような(むろん、それは錯覚にすぎないのですが)、ふしぎな既視感をともなった、あらたな心象風景をみてみたいという、単純なことです。
詩のことばとは、性質もフォルムも違うのですけれども、それゆえに詩作品では表現しきれない、また反対に、写真だけではなにか足りない部分を相互に補完しあって、おしゃまの表現活動を前に進めていけたらという思いがあるわけです。
その割には、どっちも中途半端なんじゃないの?とじぶんながらも思わずにはいられないのですが。

ともかくも、どんなフィルムを使うのであれ、おしゃまは写真をつづけるつもりでいますし、詩作にもますます注力しなければと思う、きょうこのごろです。

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