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2021/11/18

いろんな感情があふれてる。ペロンミ個展「ペロローグ」


気もちに余裕があるようでなかった日の仕事帰りに、大手町のギャラリー ターンアラウンドに立ち寄り、ペロンミ個展「ペロローグ」みてまいりました。

サイトをみても、DMをみても、どんな人なのか霧のなかでしたので、正直あまり期待してなかったのですけれども(ツイッタ嫌いのおしゃまでもありますし)、展示室に入るなり、圧倒的なパワーというか描くことへの意欲、熱意、そして自由闊達な意識のながれを一瞬で感じて、惹きこまれてしまいました。

画材はボールペン? パステル、絵具などかな。それらで描かれる線の集合の濃密なこと。
一見走り書きみたいにも思えるものの、それがたぶん描きたい一心で、直情的に描かれたような印象を受けまして、それはどうしても線を引くとき考えすぎてしまうおしゃまとは正反対のようです。

描かれている女子たち、複数形で言ったけど…かの女らが天使なのか、作者の分身(?)なのかアニマなのか、そのへん作者は現れないそうだしわたしにはまったく不明ではあるものの、ともかく喜怒哀楽(怒はなかったかなあ…)と要約すると平凡にすぎるくらい、恋愛あり笑いあり、哀愁も漂わせていたりする。
風に吹かれたり海岸か河原でたたずんでいたり、歩道橋にのぼりもすれば(あの歩道橋は知ってます、すごく遠くまで見通せる高さを感じます)ぼんおどり風にうたったりもしていて、表情も多彩で、表現の巾が広いのです。

たぶん…推測でしか言えないですが…とても豊かな感情を、ポジもネガもだいじにしている人の絵なのだろうと思います。技巧よりももっと大切にしなければならない「あるもの」をシャワーのようにあびて、みに来て良かったと思い帰途についたのでした。
11月21日まで。



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