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2014/08/12

きょうの夕方、仕事がえりにバスの窓から、けいたいでんわで空を写している女性がみえた。
なんだろうとみあげると、虹がでていた。
バスが進むにつれて、とても大きな、地平から地平まで、半円形の虹であることがみえてきた。

こんな綺麗な虹をみるのは、なん年ぶりだろう。
むかし住んでいた部屋から、こんな虹をみて、詩の一節にかいたことがあったけれども。

車内の人たちの反応もおもしろかった。
誰かが、虹、といって空をみあげると、右側に座っていた乗客は誰もが上空を仰ぎみて、建物の蔭に隠れているときは、なにやら虹を探しているようでもあり、バスが坂をのぼって高台にでると、みごとなまでの虹のアーチにみとれているようでもあり。

ひとつ手前のバス停で下車して、わたしも虹を写真に収めようと思ったけれど、すでに虹の上部は雨雲にかくれていた。
まもなく、小雨がぱらついてきて、あかるい空のもと、わたしはすこしだけ嬉しいきもちになって、傘をさしてアパートまであるいていった。



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