ページ

2018/05/20

【参加します】2018年の夏至(武田こうじ×ギャラリーチフリグリ)

ご無沙汰しております。

すっかりいい陽気になって…と書きたいところですけれども、むしろ暑いくらいですね。
みなさま、如何おすごしでしょうか。

百葉13号の発送が、たいっへんおくれています。
多忙を理由にしていますが、じつはおしゃまが怠惰なだけです。
すみません。近日中にお送りいたします。

4月の写真展と、リーディングライヴは無事に終了しました。
写真展自体は、星港夜のマスターのご厚意で1週間、延長させていただきましたが、こちらでは告知していませんでした。
失敬いたしました。

さて、次に参加させていただくイヴェント、6月21日から24日まで、
ギャラリーチフリグリでの「2018年の夏至」詳細が発表になりました。

6月24日、日よう日のライブで、わたくしおしゃまも朗読させていただきます。


書き下ろしの詩のリーフレットも配布します。
6月のこの時期らしさ、梅雨のゆううつさと、そこからきっぱり立ち上がる虹をイメージしました。

Photoshopで、短時間でできてしまったものですが、
どんなものかは、また、会期中ご覧いただければと思います。

どうぞ足をお運びくださいますようお願いいたします。



2018/04/08

写真展「さよなら、空白と不在」開幕です


あす4月9日から、おしゃまの写真展「さよなら、空白と不在」がはじまります。

本日、搬入と設営を完了しました。

六切りの写真8点と、それにまつわる詩二編を展示しています。

武田こうじさんが、わたくしの写真に寄せて書いてくださった詩をみずから英訳したものを持ってきてくれましたので、壁に貼りだしてあります。
きょういちばんのサプライズでした、笑

最終日、15日開催のポエトリーリーディングライヴのご予約、まだまだ受付中です。
お待ちしております。

****************

この写真展について、書いた文章を以下に載せておきます。


 わたしの内側に大きな穴があいていて、その欠落を埋めるための作業が長らくわたしにとっての生活でありつづけてきました。
 それは、生まれながらにしてできた空洞であるかのような、言い換えれば幸せな人生に最初から見離されているような、どうしようもない不全感でした。
 
 必死になって埋め合わせようと、もがきつづけて長い時間を過ごしてきました。
 しまいには、その空洞そのものが、わたしにとって欠くべからざるものなのではとさえ思えてきました。
 穴をのぞいてみれば、ときには空だってみえると。
 その考えは、ぎりぎりのところから発する悲痛なユーモアで、世のなかを裏側からみているような、決定的な不幸だったようにいまは思います。

 この写真展の構想は、1年以上前からありましたが、当初はその不全感のみを前面に表出するような展示内容になることを、わたし自身疑ってもみませんでした。
 2018年がスタートしてまもなく、ふしぎな天啓のようなもの、もしかしたら錯覚だったかも知れませんが、急に窓の外の暗闇に光りがさしたような思いがしました。
 ずっと立ちこめていた不全感を断ち切ってしまおうと、心が動き出したのです。それは意外なことでもありましたが、止める理由はなにもなかった。この勢いでいこうと決めたのです。
 この先落ち込むこともあるかも知れない。けれどもいちいち折れたり泣きたい気持ちになるのはもう嫌ですので、負けても泣かない、を当面の目標に据えました。
 
 これらの作品から、そのような積極的な姿勢がみえるかどうかは、まだ自信がありません。
 写真に写っているのは、あくまでも過去にみたものです。
 撮影した時期も、2017年を中心とした、索漠とした気持ちで街をあるいていたころのものです。
 わたしの、2018年からはじまった変革をかけた姿勢が、今後撮影するものにどう反映されてくるか。
 これから書くものにも、深く影響することをみずから願っています。

 未知のわたしがそこにいて、わたしの影とすり替わる、
 その瞬間を示すようなものが、背景に写っていたら、いいなと思います。

***

わたくしは、13日の夜に在廊予定です。

よろしくお願いいたします。



2018/02/27

「百葉」13号ができました

まもなく3月になりますね。

もうすこししたら…7年前のあの震災のころ、気がついたら梅の花が咲いていたっけ、と
この時期になると思い出すのです。

今夜は、仙台はぼた雪です。
平地では、もう雨まじりになっていました。
山の上に住んでいるおしゃまは、この冬は凍結路面でだいぶ苦戦しましたが、
あとなん回、積雪があるのかなと考えます。

そんな、春の兆しもみえはじめる3月に、個人詩誌「百葉」13号を発行します。

きょうから、手渡しでの配布をはじめました。
また、毎晩のように印刷・製本して、配置していただいているお店などに
順次配本してまわります。

この13号では、武田こうじさんに寄稿していただきました。
4月15日の、写真展のクロージングイヴェントでも読むことになります。

一年先のことなんてみえない、と思っていた、くらい不安な気分だったむかし、
といいますか、ほんの数年前のことを思い出します。

じぶんは将来になんの希望もない、
そんな考えを払拭したくて、1月から動いてきました。

今後もこのペースで生きたい、
すこしスローダウンしたり、ふらつくことはあるかも知れないですが、
生きていくうえで、袋小路に迷い込むようなことは、したくないです。

その意思を、どの程度詩に、そして写真に表せたのか、
いささか自信がない、わけではありませんが。
表現に挑むものとして、提示できたらいいなと、思うのです。

街でみかけたら、手にとってみてくださいませ。
よろしくお願いいたします。




2018/02/17

「さよなら、空白と不在」開催します

立春をすぎても、なお寒い日々がつづいておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

4月に、写真展を開催する運びとなりました。
DMも配布をはじめたので、こちらでも告知をさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

* * * * *

八森紅雄写真展
さよなら、空白と不在

戻れない道はもう戻らないと決めた
哀しい過去に一旦区切りをつけるために。

2018.4.9 (MON)-4.15(SUN)
14:00ごろ-深夜(最終日18:00まで)

会場:純喫茶・星港夜 シンガポールナイト
〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉1丁目12−1
022-222-2926(*夜遅くにいらっしゃる際は、お問い合わせください)

*入場料はありませんが、必ず1ドリンクご注文の上、ゆっくりご覧ください*

*********************

写真展クロージングイヴェント
ポエトリーリーディングライヴ-さよなら、空白と不在-

出演:八森紅雄・武田こうじ
2018.4.15(SUN) 15:00-16:30  
予約制(先着20名様・立見あり) 1,000円(1ドリンク付)
*前日までにshitomachi.machi.to.shi★gmail.com宛(★→@)に
 件名を「リーディングライヴ予約申込」として
 お名前・メールアドレス・希望人数をご記入の上、お申込みください


* * * * *


DM配置のお店・ギャラリー

純喫茶・星港夜
Book Cafe 火星の庭
書本&cafe magellan(マゼラン)
コトリコーヒー
nonnkey
ギャラリーチフリグリ
ギャラリー越後
尚光堂





2018/02/04

【寒中見舞い申し上げます展2018】参加しました

2月1日から、ギャラリーチフリグリでひらかれていた、
寒中見舞い申し上げます展2018に、おしゃまも参加させていただいておりました。

見にきてくださったみなさまに、御礼申し上げます。

最初2枚をギャラリーに郵送したのですが、
初日と、最終日のきょう、会場で即興で1枚ずつ制作して、展示していただきました。
(画像には、4枚目が写っていませんが……)

ほかにも、会場で制作した方の作品も、すぐに展示されていました。
こういう参加型の企画、良いと思います。

つぎは、どんなところに出没するか?
じぶんでもよくわかってないのですが、楽しみではあります。



2018/01/22

ひさびさに、色鉛筆を手に

おしゃまは、ギャラリーチフリグリで2月1日から4日までひらかれる、
『寒中見舞い申し上げます展2018』に作品を送ります。

http://chifuriguri.com/20180201-2/

いちまいは写真、もういちまいは、なんと描きおろしの絵です。
おしゃまが絵を描くなんて、なん年ぶりでしょうか!笑

もちろん、水彩色鉛筆で、とんでもなく自己流です。
あらためて、勉強し直さなくてはいけないな、そう思った次第です。

Gutevolkの「Hajimete No Yuki」を聴きながら、イメージして描いたのです。
YouTubeにないようなので、気軽にきいていただけないのが、ざんねんですが。

チフリグリに、観にいらしてください。
ほかのみなさまの作品も、たのしみです。

2018/01/01

2018年

あけましておめでとうございます。

ことしも、おしゃまの詩と写真をよろしくおねがいいたします。

2017-2018年の年越しも、
例年通り、純喫茶・星港夜ですごしました。
今回は、いつになく大人数で(10人以上)新年を祝いました。

ことしは、春ごろに星港夜にてイヴェントを開催する方向で動いています。

それ以降も、年内にもう一回、「ちいさな詩の朗読会」をできたらいいなと考えていまして、
じつは、2018年は、おしゃまにとって特別な一年になりそうな気配だったりします。

春のことについては、詳細が固まり次第、
こちらで告知させていただきます。

まだ正月なので、しばしお待ちを…


元日の昼間に、詩を一篇書き上げました。

書きはじめたのは、年越しからかえってからすぐ。
おしゃまとしては、異例のスピードです。

春のイヴェントに向けて、百葉13号をつくってもいいのかな、と、思ったのは確かです。

ただ、もうすこし頑張って書きためて、
そこからえらぶべきか?とも。

春ごろの発行とする方針は、
新年早々決めてしまいましたが…
気が早いようでいて、あと数ヶ月しかないぞと、じぶんに拍車をかける意味もあります。

わたし自身にとって、あらゆる意味で、変革をかけた一年にできたらいいなと思い、
幸先の良いスタートを切ったところです。
まだ、1/365日ではあるのですが。

2017/10/18

手放していくもの

またしても、しばらく間を空けてしまいました。
おしゃまは、生きております。

気落ちして、衰弱していることもしばしば、ですけれども。
浮き沈みが大きいことは、否定できないです。

詩作のほうは、一進一退、でしょうか、ねえ……
ともかくも、毎日ノートかGoogleドキュメントか、どちらかは開くようにしています。
案外ちかいうちに、一篇書き上げるかも知れない、そんな予感もあります。

もうずっと、『百葉』という個人詩誌で詩を発表してきたのですが、
いったん書き終えた詩にかんして、あまり執着がなくなってきた気がいたします。
ときどき、じぶん用の「みほん」をひらいてみないと、
過去作の内容など、よく覚えていないことがありまして。

当初にくらべたら、過度な思い入れのようなものも薄くなり、
書いているさいちゅうでも、割と客観的にみているように思います。

なんでかな?と考えて、思い当たったことがひとつ。

3篇くらい詩ができて、詩誌を発行して発表するたびに、
じぶん自身のなかのもやもやとした思い、書きながら考えていた
いろんな雑念あるいは煩脳を、手放していくことが
できるようになったのかな……と。

話すことは放すこと、という言葉もあるようですからね。

おしゃまは凡俗な人間で、ふつうだったら取るに足らないような
ささいなことで怒ったり、世をはかなんだり、していますので、
それが、抽象化しようと努力はしているものの、
詩にも表れがちなのです。
おしゃまの詩は暗いとか、うしろ向きだとか思う方も多いかと思いますが、
それはふだんのわたしが実際にそうして生きているからで、
どうあがいても拭いきれないものです。

そんななかでも、気分がすっと晴れたりすることがある。
そこを表現したいと、考えてはいるのです、けれど。

底の浅い共感とか、同情とか、前向きに生きよう的なメッセージ性ばかり
前面に押し出した作文を詩だと思っている人とは、
正反対のことを書こうとしているのを、まさか表立って
発表媒体に付記するわけにはいかないので、
こんな場所でこっそりと、ちいさな声で言っておくにとどめます。

2017/07/18

暑中お見舞い申し上げます。


みなさま、お暑うございます。
暑いのがにがてなおしゃまですが、なんとか生きております。

ポエケットと、チフリグリの車窓からについての御礼は、noteのほうに書いておきましたので、
こちらでは、あいかわらず内向きで、とりとめのない思いやらを記すことにいたします。

8日の午後に、宮城野原の駅からほど近い、ギャラリーチフリグリに数時間だけ顔を出してきました。
ここは代表のいのうえさんはじめ、常連さんと思しきみなさまもフレンドリーな方がおおいようで、たまに気が向いたら顔を出す程度のおしゃまでも、アウェー感をほとんど感じることなく過ごさせていただいております。
おしゃまの出展したしゃしんは、2009年ごろに陸羽東線を旅していたときの車窓を、500万画素くらいの当時持っていたガラケーで撮影しました。
すでに、デジはリコーのGX200を持っていたのですが、そっちも併用していたのでしょう。
今回の展示、準備に1,000円程度しかかかっていません。
ネットプリントと、ヨドバシで買った500円くらいのマットフレームと。

上の写真で、おしゃまが手にもっているのは、会期中に販売していた、ふた昔くらいまえに汽車で売られていたお茶の容器です。
中学生のとき、まだ団子っ鼻の東北新幹線でも、お茶はこんな入れ物で売られていたものですが、ペットボトルの登場でいつしか忘れられてしまいました。




東京からかえってきて、数日後にいつものBook Cafe 火星の庭に百葉を配本にでかけたさい、あまりの暑さに「バナココやってますか?」ときいたら、ありますよと言うので早速注文。
この夏……まだ梅雨ですけど……はじめてのバナココを、例によってストローなしでいただきました。
(おしゃまは、ストローが苦手です。息苦しくなってしまうのです)



6月下旬に買った、30年ほど前の個体と思しきCONTAX Tです。
とうぜん、東京にももっていったのですが、
ポエケット会場内での写真は、ブレブレでときには指まで写っているという
なんともなさけない失敗写真を量産してしまいました。
プリント代が痛かったのは、言うまでもありません。
どうも縦位置で、夢中で撮っていると指が、じぶんの指が入りやすい。
それと、暗いところではピントが合わせづらい。レンジファインダーなのに、、、
専用フラッシュが付属しない個体を落札したのですが、
光学系やフィルム室付近は、きわめてきれいでしたので、満足はしております。
ただ、やはり時にはフラッシュが必要な場面もあるものと思われ、
またオクで出物を物色しているありさまです。
それよりかは腕を磨け! おしゃま!!




12号を発行して間もないので、
またしても、詩作はふりだしにもどる、です。
同じようなモチーフで書いていると、わたしのような鈍物でも
やはり飽きてくるものです。
また、ちがった書き方を模索しようかと、
かんがえているところです。


2017/06/27

ギャラリーチフリグリで

まだ梅雨だというのに、はやくも猛暑の兆しがあらわれてきている、仙台のおしゃまです。

もう来週からのことになってしまいますが、
7月3日から9日まで、仙台市宮城野区のギャラリーチフリグリで開催される
公募写真展「チフリグリの車窓から」に、1点作品を出展します。

詳細はこちらを→http://chifuriguri.com/20170707-2/

最終日は、かねがねお知らせしていたように東京なので、ギャラリーには行けませんが、
どうぞ、ほかの方の作品も含めて、ご覧になってみてくださいませ。
よろしくお願いいたします。

2017/05/21

7月9日、東京で

7月9日、第21回TOKYOポエケットに、
武田こうじさんと出展することが決まりました。

わたくしは、当日のために編集した『百葉アンソロジイ 2009-2015』という特別号、
そして『百葉』12号、ともに当日より販売いたします。

通常号には、前号よりゲストの方にも、一篇寄稿していただいております。
それがどなたかは、当日までのおたのしみ(!)とさせていただきますね。

武田さんは、『雨』という詩集と、
ご自身がかかわられている、被災した仙台市の沿岸部の集落を取材し、
詩を執筆した「Re:プロジェクト」の詩集を持参されるそうです。

当日会場にお越しのさいは、ぜひお立ち寄りください。
おおくの方に、詩を手渡していければと考えております。

7月といえば、もう東京は相当に暑いはず、、、
暑いのがにがてなおしゃまゆえ、体調管理には気をつけます。
おかげさまで、昨年冬から、風邪ひとつひいていないとは、いえ。。。

よろしくお願いいたします。

2017/05/17

ことしの夏には

すこしずつ暑くなってきて、そして来月のなかばには南東北も梅雨入りすると思われます。

その先には、夏が待っているわけですけれども。

例年、真夏には気息えんえんのていで、やっとこさあるいているような、
からだの老朽化が進行してるのを感じずにはいられない、おしゃまですが、
ことしの梅雨ごろから夏にかけての時期には、いろいろと活動計画があります。

以前のこのBlogでちらっと触れました、詩誌『百葉』の特別号とともに、
通常の『百葉』の最新号、12号の発行をめざしています。

もう、編集の一部は進んでいます。
まあ、じぶんの詩の頁でしたら、どんどん前倒しでできるわけですけれども。

そして、ちょっとした遠出の計画もあります。
あそびではありません。
ある意味出張ですね、笑

決まり次第、またここに書く予定でおります。

ひとまずきょうはこのへんで。
いまから体調を万全にしておかなくては。

2017/05/08

環水平アークと、本と、誰にでもあること


5月になりました。
連休中、ちょっと県北のほうへ外出したさいに、水平方向にのびる、虹のようなものをみました。

環水平アーク、というのだそうですね。
はじめて遭遇しました。

きれいな、というよりは、ふしぎな、と言ったほうが
そのときの気分には近いかなと思います。

しゃしんだけ撮って、それからしばらく気にも留めずにいましたが。
めずらしいので、アップしておきます。



さいきんは、よみたい詩集、よみたい本がなかなか見あたらず、
読書からはほとんど遠ざかっています。

基本的に、仙台で入手できる本くらいしか買わなくなっています。
いまはネットでも本がいくらでも買えるので、こんな感覚はアナクロなのでしょうけど、
手にとって、感触を確かめて、すこし内容もみてえらぼうとすると、
そういうことになりがちです。

小説も、ほぼよまなくなって久しいので、
選択肢はせまくなっていますね。

読書のことが話題としてのぼらない、
きいたとしても、おどろおどろしい、売らんかな主義の横溢する
たくさん売れる本の話しばかりの世のなかになってしまったので、
さびしい思いばかりが募ります。

良質の本が、生活のちかくにあった時代を、
多少は知っているつもりなのですが、
この歳になると、むかし語りになってしまいますね、、、



詩作は、いつもとぼとぼ、のろのろ書き継いでいくのが常になり、
内容も変化にとぼしいのが実際のところです。

おしゃまの日常なんて、つまらないものですし。
朝起きて、食べて、仕事に出かけ、つかれてかえってきてはまた眠る。
こう要約してみると、誰にでもあること、なのでしょうか。

わたし個人のことを書きながらも、
じつは誰にでもある普遍的なことに通じていればいいなと、
すこしでもそこに届けばいいなと、思っています、けれども、
なかなかむつかしいものですね。

言葉で書き得ることが乏しいから、
写真という表現に、じぶんの詩作にないものと、それとは逆にある
共通の思いを託してやまないのかも知れません。

そんなことを、あらためて確認のために書きとめておきます。




2017/02/18

ちかごろ


おしゃまが出展していた、カロス・ギャラリーでのグループ写真展は、無事に終了しました。
見に来ていただいた方には、感謝の気持ちで一杯です。

ちかごろのわたくしですが、半年ほど先に計画していることのために、もう準備をしています。
詩作も、あいもかわらずのスローペースですが、ちょこちょこと書いております。

昨年、AdobeのInDesign CS2という、DTPソフトをつかいはじめたのですが、
なんとか「百葉」程度のシンプルなものであれば、つくれるようにはなってきました。
ただ、外注でデータ入稿するとなると、まだ問題があり、今後は自室のプリンタで印刷することが
主体となってくるかも知れません。

いま、編集しているのは、百葉の特別号です。
まだ、なんの目的で制作しているのかは、言わないでおきますが、
いずれお目にかけることもあるでしょう。
それも、もうできあがり間近の段階にあります。
おしゃまは、案外深慮遠謀(?)なのです。
5分前、10分前、15分前行動主義者でもあります。
ぎりぎりになってじたばたするのが厭な性格なのです。

それは、ともかく。

先日、岩阪恵子さんの散文詩集『その路地をぬけて』(思潮社)をよみました。
岩阪さんの略歴に、20代のとき(学生の時であったか?)詩集を上梓したことが書かれています。
たしか、詩の添削を依頼したのが、清岡さんとのなれそめだったようにも記憶しています。
ずっと小説などを手がけられていたようですので、ひさびさの詩集ということになりますね。

そんなことを考えながら頁を進めていくうち、「目玉クリップ」という作品がありました。
生前の詩人清岡卓行が、夫人になんども買ってくるように頼んでいたという、あのクリップのことが書かれているのですが、清岡さんを敬愛してやまないわたくしには、思わずじんとこみあげてくるものがありました。

装丁は、やはりというべきか、清岡秀哉さん。
お母さんの本の装丁まで手がけることになったわけですね。
いつもながら、清潔で品のある装丁です。

ひとりの人が、この世を去っていっても、あとに残された人たちがその後の生を彩っていくのは、
やはりいいものです。

わたくしが死んだあとを彩ってくれるようなひとは、いるのでしょうか。
そんなことにも思いをめぐらす昨今です。



2017/01/08

出展します

2017年になりました。
ことしも、よろしくお願いします。

さっそくですが、1月29日から、仙台のカロス・ギャラリーでのグループ展に、
わたくしも出展します。
今年度末には閉廊してしまうということで、その最後の企画の第一弾となります。

わたくしの写真はひとまず置いても、友人の個展だったり、
さまざまな方々の、多様な写真のありかたを拝見することができた、
貴重な場だったのですが、
残念なことです。

 感謝・・・感写祭企画

 7人が描く写真の世界展

  会期
 2017年1月29日(日)~2月12日(日
 13:00~19:00 月曜日休廊
 入場料 ¥300 (期間中何度でも入場出来るパスポート制)




カロス・ギャラリーは、仙台市青葉区堤通雨宮町にあります。
地下鉄南北線北四番丁駅から北に5~10分あるいたところ、
角にお好み焼屋さんのあるビルの1階の奥まったスペースです。

仙台駅前から市営か宮城交通のバスに乗り、「堤通雨宮町」で降りたほうが近いです。
のりばが分散しているので、調べてから行かないと戸惑うとは思いますが……

お近くの方は、どうぞお越しくださいませ。
よろしくお願いいたします。

 

2016/12/27

暮れゆく2016年をふりかえって

早いもので、もうまもなく2016年もおしまいです。

ことし、おしゃまはなにかと活動的だったなあと、思いかえしています。

1月から2月にかけて、カロスギャラリーでの「Sha-gaku vol.10」への出展。
2月末には、白井明大さんを迎えての、キャンドルナイトポエトリーin星港夜。

5月には、東京で「詩について・対話篇」に出席してきました。
生まれてはじめての合評会という場でした。

7月には、このblogには書きませんでしたが、仙台ポエトリーフェス2016を、
8月には福島で、及川俊哉さん出演のイヴェント「よみがえりの風」をみてきました。

すこし間が空いて、10月には「百葉」11を発行。
これは毎年恒例のようになっていますが。

ただし、じぶんからなにかをする機会は、あまりなかったです。
友人がひらく集まりに出かけていくのが、多かったかも知れません。


ことしよんだ詩集も、やはり多くなかったですけれど。
印象にのこっている書名を列挙するに留めておきます。

 秋亜綺羅『透明海岸から鳥の島まで』
 
 山田亮太『オバマ・グーグル』
 
 最果タヒ『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
 
 萩野なつみ『遠葬』



じつは、10月ごろに、一年先までのおおまかな予定を立ててしまいました。
仔細は順次、明かしていきますけれども、いくつか詩としゃしんにかんして、行動するつもりです。

来年は、さっそく1月下旬から、あるところであることをします。
これも全体が本決まりになったらお知らせしますが、じつは年末に急に決めたことなのです。

あいかわらず軽はずみな、おしゃまであります。
綱渡り的なところもあるにはあるのですけれども。

2016/12/16

あたりまえのこと、ですが

しばらく、投稿が途絶えていたけれども、なにもしていなかったわけではなく、ある集まりに招かれて朗読をしたり、通勤途中に詩作のメモをとったり、あまり捗っていないけれど詩やその周辺の本をよんだりしていました。

昼間は、たんなる一介の労働者として、心を砕いていたりするわけです。
そのあいだに、詩のことを考えたりするのはむつかしい。

それでも、現代社会にたいする懐疑心、これでいいんだろうかという気もちは、絶えずありますけれども、「若いやつは…」的な話しは、きょうは控えておきます。
説教みたいなことは、格好がわるいと信じていますので。

ただ、世相というか、大きな流れ、うねりのようなものについては、詩の言葉にかかわる者として、言わねばならないことがあるのです。
それは、許していただきたい。



わたしは、以前書いたようにtwitterはやっていないし、今後登録する予定もない。
SNSに本来なじめない性格であることも、以前述べたとおりだけれども、
実のところ、詩の友人のツイートでさえも、必要がなければめったにアクセスしない。

誤解をおそれずに言えば、誰のツイートにも、わたしが「これは読みたくなかったなあ」と思ってしまう投稿があるものである。
それが皆無にちかい人も、いるにはいるだろうが、それを証明するのはわたしの仕事ではないし、そもそも全世界のすべてのつぶやきをチェックするのは、無理でしょう。

それでも、ラジオなどでもいまはtwitterでメッセージを送るひとがかなり多いので(余談だが、わたしはラジオ大好きである)、不可避的に不特定多数の人のツイートを聞かされてしまうのが現実である。
他愛のない話題ならまだしも(たとい無駄話みたいなものだとしても)、時事的なつぶやきとなると、だいぶきな臭くなってきて、耳にするだけで不愉快にさせられることもしばしばである。
なかには明らかに悪意むき出し、ほとんど、あるいはぜんぶヘイトスピーチとしか思えないものもある。
たとい電波に乗らなくても、あちこちのwebサイトでtwitterのプラグインが貼られていたりして、それは放送局のものも例外ではないから、放送で無視されるものでも目にしてしまう場合だってある。

津田大介氏も、ある政治的に偏向している自称作家のツイートを問題視して、twitterの利用規約違反だから、アカウントを削除すべきだと主張されていたようである。既に周知のことではあるけれども。
と、書くと、お前こそ偏向してるじゃないかとか、左翼だとか中共の回者だとかいう連中もいるだろうが、いったいいまの日本に「左翼」なんていると思いますか。
そりゃあ、極端に右寄りに立っている人から見たら、ちょっとじぶんたちに批判的な人間はおしなべて左に見えるでしょう。
そう思うのは、お前が極左だからだ!と言わば言え、である。
わたしはぜんぜん政治的な人間ではないし、その手の活動に加わったこともない。
平和が好きだから言ってるだけです。
事を荒立てようとして息巻いている、頭に血がのぼっているみなさんはどうぞご勝手に、と受け流すしかない。
そんなに喧嘩や戦争が好きならば、じぶんから率先して行きなさい。
ただ、国家とか民族とか組織とか、そんなものの後ろ盾はすっぱり棄てて、なにものでもない個人として、単独で行くべきで、それができないからわたしはかれらを臆病者だと言うわけです。
衆を恃んでしか動けないようでは、ね。



なんだか、書いていてつまらなくなってきた。
こういう話題は、わたしの本分でもなんでもないのだけれど、詩人は炭鉱のカナリアであるべき、ということもあるので、あえてきついことも書いておいた。
ほんとうは、やはり現代の詩にかんして、書いたり行動したりするのが良いと思う。
もちろん、ひとりの単独者として。





2016/10/12

百葉11を発行しました

かねてから予告しておりました通り、個人詩誌『百葉』11号を、発行いたしました。
きょう、まずは春日町のマゼランに配本してきました。

来週にかけて、順次いつものお店などに置いてもらう予定です。
フリーペーパーですので、みかけたらお気軽にお持ちください。

今号では、あらたにゲストの方に寄稿していただきました。
岩手の詩誌『堅香子』に所属されて活躍している、蟹澤小陽子さんです。
今後も、たぶん年一冊のペースになるとは思うので、来年以降の話ではありますが、
毎号ちがうゲストの方に、一篇書いていただくつもりでいます。
ほぼ、友人・知人に依頼することと思います。
おしゃまと親しい詩人さんは、そうたくさんはいないのですが。

すこし、またひとつ為すべきことを終えた感があり、
また、いつものからっぽな感覚をおぼえています。

よろしくおねがいします。

ブログ アーカイブ